プロポリスはどのように作られる

プロポリスはミツバチが巣作りに使いますので、当然材料はミツバチの巣になります。
大体は丸ごと取り、分けて一片一片、手作業で検査してこれら異物を除去していくのですが、それでは異物の除去の手間の割に少量のプロポリスしか捕れなく高価なものになってしまいます。
そこで考えだされたのが「CPI方式」です。

人間の手で蜂の巣に隙間を作り、ミツバチにできるだけ多くのプロポリスで巣の穴をふさいでもらうというやり方なのです。
穴をプロポリスで修復するミツバチの習性を利用しました。
CRI方式は巣箱の外側に外壁をたくさん重ね、一段外すと穴が広がり、また一段と繰り返すことで効率よく作業することができる仕組みになっており、この作り方でできたプロポリスは余計なものが何一つ含まれていない板状の凝縮されたプロポリスそのものです。
それらを集めて低温乾燥させてから水分を除き、冷凍庫内に保管します。

そして粉砕します。
それからはそれぞれの抽出方法によって作業が変わります。
プロポリスの塊を食用アルコールに入れて攪拌し、含まれる成分を抽出するのが、アルコール抽出法です。
一番多くプロポリスが抽出されることから多くの会社で使われている方法です。

アルコールを使うということで、アルコールが駄目な人には敬遠されがちですが、実際に飲むときには濃度は1%以下になっています。
特有の臭いが少ないことから食品や化粧品などに広く採用されるのが、アルコールの代わりに水を浸かって抽出される水抽出法です。
しかしプロポリス自体が油性成分を多く含むために最も大切な部分が抽出されないという大きな欠点があります。

このアルコール抽出法と水抽出法を混ぜ合わせたのがミセル化抽出法です。
アルコール抽出した溶液などにグリセリンなどの乳化剤を加えることによって、その粒子が水に混ざり込む状態を作り出します。
ただグリセリンを毎日摂取することに問題があるとも言われています。
他にも超臨界抽出法や醗酵法などがあります。